【お知らせ】
2020年1月1日現在、飯能河原の利用は日没までのデイキャンプのみで夜間は閉鎖されてしまっているようです。今のところ、この閉鎖は恒久的なものではなさそうではありますが、夜間閉鎖の理由が近隣の住人の方からの理解が得られていない様子なので、利用者に対しての行政からの注意喚起といいますか警告としての閉鎖と思われるものの、このまま解除されることがないかもしれないですね。気になる方は飯能市のサイトでご確認ください。
みなさんこんにちは、オケラです。洗い屋という工務店さん向けの掃除屋をしています。初ツーリングを無事に終え、今度はキャンプツーリングに出かけたいなあと考えておりました。実は僕は20年以上前にカワサキのエリミネーター250というとてもセクシーなバイクに乗っていて、かっこよくキャンプツーリングをしたいと思い、テントと寝袋・ランタンと白灯油・3本脚の椅子と簡易テーブルなんかを購入していたのでした。しかし例によって計画倒れのまま時は過ぎ、寝袋はコンパクトにまとまるので、昼寝用として愛用していたのですが、他の物たちは実家の押し入れに放り込んだまま長い眠りについていたのでした。そして、仮死状態だった彼らの出番がとうとうやって来たのです!急になんですが、東京にいる学生時代の友人と会うことになり、どうせ行くならバイクも見せびらかし、日帰りもなんなので、ついでにキャンプまでして帰ろうという、何とも欲どおしい計画を思いついたのでした。我ながらいいアイデアです。いつも大好きで心温まる動画を投稿されている有名なキャンプ系ユーチューバー「ズンベンマンション」さんがホームとして使われている埼玉県の飯能河原という、これまた有名なキャンプ場があります。ソロキャンプの実績を重ね、腕を上げてから最終目標としてこのキャンプ場におもむこうとあこがれていたのですが、なんと初ソロツーリングで行くことができるとは!僕はつくづく運のいいおっさんです。
さっそくベテランのソロツーリングキャンパーでいらっしゃるH社長に電話をし、最低限必要なキャンプギア(最近はキャンプ用品とは言わないみたいです)は何なのか教えてもらいました。グランドシートと寝袋の下にひくハリセンのようなクッション、蚊をやっつけてくれる電撃ランタンはマストアイテムでっせとのことでした。ふむふむ。グランドシートは安物だとすぐに破れてしまったり、地面の湿気を止められなかったりするからいいものにしておいた方がよく、ハリセンクッションも安物はすぐにぺたんこになるのでホームセンターのはお勧めしないとのこと。なるほど、ブルーシートではだめなんだな。ですのでネットで1300円ぐらいのグランドシートを、ハリセンクッションはスポーツ用品店の2500円ぐらいの物を購入しました。電撃ランタンはホームセンターで1500円ぐらいで売っていました。6月現在でも飯能河原は夜には17度ぐらいまで冷えるので、念のため、2000円の薄手の寝袋もネットであわせて購入しておきました。パッキングなんかもしたことがありませんので、50㎝×50㎝のネットとマジックテープの帯を2本買い足しました。トランク内には寝袋2個とランタン、後部シートにはそれ以外の物を載せたのですが、荷造りネットはとても優秀ですね。簡単に固定することができました。いよいよ明日出発です、興奮して前の晩はまたもやほとんど眠ることができませんでした。
朝です、友人Yには12時目標に行くからと伝えていて、集合場所の神田神保町までは寝る前の段階でのグーグルマップのナビゲーションでは6時間ちょっとの行程と表示されていました。4時半ごろに出発すれば休憩を挟んでも楽勝だと思い、早めに家を出ることにしました。でも、ここからがトラブル続きでまさかの遅刻となったのです、先んずれば人を制す!馬鹿みたいに早めに乗り出して正解でした。まずはスマホのナビゲーションくんが有料道路で案内してくれないのです。そりゃいつもはどけちな僕が高速道路なんて時間を金で買うのは上級国民の使う高級道路だと、下道ばかり使っているとは言うものの、今日ぐらいはハイウェイを使わせてくれよこのやろう!有料道路設定やフェリー設定なんかをやり直してみるものの、何をしても10時間30分かかりますよと、言うことを聞いてくれません。ある意味普段の僕に合わせてくれて、学習能力の高いアプリだなあと感心してしまいました。そこでひとまず、東名高速までは看板を見ながら走ることに決めたのでした。気を取り直してしばらく走り、高速道路の入り口手前まで来ました。なんせ後ろのシートに荷物を積んで走るのは初めてですから、高速走行中に荷崩れなんか起こしたら大変です。道路脇にバイクを寄せ、スタンディングアシストをオンにしながら荷物がずれていないか後ろを振り返り確認しました。すると僕が何をやらかしたのかわかりませんが、例の甲高い警告音がぴーと鳴り、アシストが解除されてしまったのです。一瞬で左側にこけてしまい、ブレーキレバーは折れサイドミラーとUSBホルダーとナックルガードが外れてしまいました。ありゃま!でも、後ろに積んだ荷物は少しずれただけで済みましたので試験合格です。それにブレーキレバーというのは転倒時にわざと適切な部分で折れてくれ、下手に曲がったりして運転に支障が出ないようになっているそうです。すごいですね、危機管理ばっちりです。実際に使用感もたいして変わらないですから、家に帰ったら折れ口をやすりがけしてマジックで黒に着色することにします。今はがっかりですが、帰るころにはいい思い出となっていることでしょう。もたもたしているうちに1時間ほどロスしてしまいましたが、もう大丈夫だべ。れっつらごう!
しばらくすると今度は通話のアプリとネット銀行のアプリが勝手に立ち上がり、グーグルマップの邪魔をします。今日は何かあるなあ、心の友TKとH社長と行った初ツーリングはトラブル全く無しだったので、前回とえらい違いやなあとさすがに愚痴っぽくなりましたが、今日は誰も助けてはくれません。走りながら必死に考えましたがさっぱり思い当たりません。パーキングで休憩中にネットで調べても今の症状を解決してくれる記事はヒットしませんでした。困ったなあ。ところが給油に立ち寄った浜松のサービスエリアでヒントになる記事を見つけました!そうだ、ドコモのアプリがバージョンアップした時にスマホを振るだけでアプリが起動する設定にしておいたのを、やっとこさ思い出したのでした。ああよかった。設定をオフにして問題解決です、にっこり。途中、東名高速がとても気持ちよかったので、心の友TKに電話しました。トラブルを報告すると、どんまーいと励ましてくれました。相も変わらずグーグルマップのナビゲーションは次の出口で下に降りろと僕を困らせてくれるのですが、首都高速の手前で機嫌が戻ってくれたのか高速道路での案内を始めてくれたのです。オッケー牧場、サンキューべりマッチョ!でもあの症状は一体なんだったのかいな。
15分遅れで友人Yと合流し、喫茶店でうだうだくだくだお互いの近況なんかを話しました。8年ぶりぐらいかいな?さすが男前な友人Yは相変わらずいきいきとしていて、目も輝いていました。きっと公私ともに順調なんでしょう、結構なことです。用件も済ませ、更なる目的地の飯能河原にいざ発進!ここから70㎞ほどの距離で1時間で到着するようです。今度はちゃんと高速道路で案内してくれました、ありがとさん。
程なく飯能河原に到着しました、感無量です。まずは飯能河原横の駐車場に仮置きしてキャンプ道具を河原に運ぶことにしました。平日でしたのでズンベンマンションの皆さんが撮影とかしていないかなと期待していたのですが、残念ながらいらっしゃらなかったです。先日ズンベンマンションのみなみのさんがバイクのキャリアを取り付けていた、桜の木もあります。この駐車場は河原遊びにはもってこいの場所なのですが、実は市民会館の駐車場なのです。長居は出来ません。ズンベンマンションの動画で有名なタケスエさんに駐車場はありませんかとたずねたのですが、そのようなサービスはされていないようです。
少し先まで歩いていくと元々医院を開業されていたような立派なコンクリート造りの建物があり、有料駐車場をされているのを見つけました。電話番号の書かれた看板が出ていたのでウエストポーチのスマホを探していると、家の中から上品なご婦人が出てきてくださり、どこにでも止めてくださいと案内してくれました。バイクは一晩500円でしたが、車は1000円だと思います。
テントは簡易的に組みあがるタイプですので、すぐに完成です。そして荷物を中に放り込んですぐに向かったのが、これまた飯能河原キャンプで有名な奥むさし旅館。600円でシャンプーとタオルまで使えます。ちなみにお風呂は2階です。僕は重度ではないものの軽度ではないアトピーおっさんですので、いつも湯舟にはつかりません。かさぶただらけなので遠慮してしまうのです。しかもM字ハゲのスポーツ刈ですので、入浴にかかる時間はとても短くて済みます。僕があっという間に降りてきたものですから、受付のおじさんが「早いね!」と驚かれていました。さっぱりして気持ちよくなったところで飯能駅のファミリーマートまでショッピングに出かけました。奥むさし旅館から真っすぐ一本道です。ほんとうはスーパーで食材を買って調理しようと思っていたのですが、朝からトラブル続きでくたびれてしまい、そこまでの元気がなくなってしまったのでした。赤飯のおにぎりにカップヌードルとお菓子を買い込み、ぶらぶら歩きながらテントに戻りました。日が暮れるにしたがって、デイキャンプの方たちが撤収し始めて、河原はだんだん静かになってきました。
トイレに行くと地黒のおじさんがいました。アメリカンタイプのバイクに乗っていて、さっきから駐車場を探している様子だったので、僕が止めさせてもらっている地主さんの場所を教えました。そして居合わせたお行儀のよい地元の若者キャンパーさんが、色々と僕とおじさんに駐車場の場所を教えてくれたのでした。お若い方に親切にしてもらうと、とてもうれしいですね。ありがとうございます。だんだんと暗くなり、夜になりました。蚊取り線香を外にひとつ焚いて、テント内は虫殺し電撃ランタンもつるしていますから万全の状態です。メッシュシートからゆらゆらともって見えるランタンの火が、初ソロキャンプの雰囲気を盛り上げてくれます。いいねえ、実に素晴らしい。あとは寝るだけなのですが、内側のシートを閉めると案外冷気はさえぎられます。20年前に買った綿入り寝袋が肌触りも良く、快適そのものでした。本当に楽しい思いをさせてもらい、うちの奥さんには感謝ですわ。夜8時過ぎにナイトキャンプの若者が現れていたようです、声も押さえぎみでマナーは悪くはなさそうでした。飯能河原は迷惑なキャンパーさんはあまり寄り付かないのかな?
朝になりました、4時半です。よく眠れましたので元気もりもりです。トイレで水をもらい、クッカーで沸かしてからカップヌードルを食べました。おいしいです。撤収するにはちょっと早いものですから、散歩に出かけることにしました。ズンベンマンションの動画で登場する場所を特定したいというのも楽しみのひとつです。
そろそろ撤収です。飯能河原は典型的な扇状地の地形ですので石と砂利が多く、やはりペグは刺さりにくかったです。僕や他の方が設営しているところが比較的砂地が広がっていました。荷物も少ないので片付けは簡単です。
グランドシートの下がびちょびちょで驚きました、このシートがなければテントが濡れてしまうんですね。勉強になりました。バイクに荷物を積んでいると、地黒のおじさんも出発の準備をされていました。両サイドに鍵付きのバッグを装備し、たくさんの荷物を積んでおられます。30年前のヤマハのビラーゴというVエンジンのアメリカンで、ぴかぴかに磨かれおしゃれにカスタムされていました。素敵な単車ですねと言うと前のオーナーさんが大事にしていたんですよと、おじさんが照れくさそうにいっていました。おじさんはこれから埼玉の友達に会い、その先は道々考えるとのことでした。人生楽しんでいらっしゃるなあ。別れを言いました。そして今日は気楽な帰り道。ナビゲーションもちゃんと高速道路で案内してくれています。飯能河原よありがとう!そしてさようなら。
ところで新東名の静岡のサービスエリアで運命的な出会いがありました、なんとガンダムのショップがテナントで入っているではありませんか!まさにおっさんホイホイ。本当はランバラルの名セリフ「ザクとは違うのだよ!ザクとは」というセリフ入りのTシャツが欲しかったのですが、サイズがなかったのであきらめ、同じセリフ入りのキーホルダーを買いました。高いもので13万円のスーツケースからポーターとコラボしているバックなど、おっさんが欲しくなりそうなものでいっぱいです。僕が金持ち父さんだったら、ついでにジャケットやウエストポーチなんかを買っていたと思います。それにしてもここにガンダムのショップの出店を決めた方はすごいですね。高速道路のサービスエリアなんて仕事の道中でも旅行気分で気が緩みます。そんな時にガンダムのグッズを目にしてしまうと普通のおっさんでしたら正常な判断力を失い、衝動買いしてしまいますよね。
昨日はなんともなかったのですが、今日はすぐにおしりが痛くなってしまい、1時間ごとに休憩です。それでも3時すぎには我が家のある南大阪のビバリーヒルズに帰ってこれました。往復1000㎞は越えましたがほとんど高速道路ですし、とても心地よい疲れです。トリシティ300もよく走ってくれました、このバイクはロングツーリング向けのセッティングになっているんでしょうね。つぎはどこに行こうかと、またまた楽しみが増えました。バイクは本当にいい相棒ですよね、大事にしなくては。ではでは
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