みなさんこんにちは、オケラです。洗い屋という工務店さん向けの掃除屋をしています。僕は高所の窓拭きをする時など、2連はしごを使ってきました。外部の作業では、そんなに苦労はありませんが、なかなか重たいのと、長さが縮めた状態でも3M以上ありますので、建物の内部の吹抜けの掃除などをする時、取り扱いの難易度はかなり高いといえます。そこで、思い切って伸縮式のはしごを購入してみたのですが、これがなかなかどうして、2連はしごだけではなく、4~6尺の脚立たちの出番まで取り上げてしまう程のマルチプレイヤーなのでした。(僕の作業は基本的に拭くだけですので、体を片手で支えながら作業ができます。少し込み入った作業をする場合は、やはり脚立でなければだめですね)
はじめ、僕はそんなに伸縮式はしご(以後たけのこくん)に期待をしていなくて、建物内部の吹抜けの余り高くないところや、階段まわりの高窓、下屋(げや、2階から見える1階の屋根)やパラペット(バルコニーでもないような、屋根でもないようなFRP防水された屋根)に上る時にでも使えればいいかいなと、何も考えずに、ホームセンターに置いてあったアルインコMW-39A(最大3、9M・12,1㎏)を購入したのでした。税込み25000円でした。使い始めてわかったのですが、とにかく持ち運びがしやすい。脚立は足を広げて使うため、なかなかボリュームがあり、移動のたびに折りたたまないといけませんが、たけのこくんは上に長いだけなので、場所によってはそのまま移動できてしまいます。さりげなく楽です。しかしながら、最大3,9Mという高さは、建物内の吹抜けにある大窓の場合、途中の高さまでしか届きません。初めは大喜びしていたものの、だんだんと欲が出てきて、今のたけのこくんでは満足できなくなってきました。
そこで、アルバイトの人たち用にPICAのPTH-S450J(最大4.5M・14.9㎏)を購入しました。アマゾンで27000円でした。アルインコでも同じ長さのたけのこくんがラインナップされていましたが、少しお値段が高かったので、今回はPICAにしたのでした。やはり、けっこう重たいです。ですが、驚いたことに、今までのたけのこくんから、たった60㎝伸びただけで、建物内の吹抜け窓のいちばん上にまで、手が届くようになったのでした。感動的でした。ときどき、天井高の高い建物があり、毎回そうでもありませんが、もう、あんな重たい2連はしごを、よいしょよいしょと壁に気を付けながら、持ち込まなくてよくなったのです。また、空き家の状態なら、何なりと出来るのですが、在宅の現場の場合、家具の配置によっては2連はしごを持ち込めないこともあります。コンパクトで持ち運びやすいたけのこくんは、僕にとっては必要不可欠な存在となりました。
ところで、たけのこくんは、たくさんの筒を伸ばしていくという構造的な理由から、登っていくとかなりたわんできます。登りたくなくなる程でもありませんが、使用頻度と年数によっては目視で違和感が無くても、使用をやめて廃棄した方がいいかもしれません。日本製ですら、このような特性を持つ製品なので、中華製は言わずもがな。工務店さんが現場用に中華製のたけのこくんを置いてくれていたので、試しに数段登ってみましたが、余りのたわみっぷりに、僕もみんなも笑ってしまいました。工務店さんはたった1回だけ必要だったから、7000円ぐらいの粗悪品でいいやと思って買ったそうです。これでいいのだ!と言っていました。それもありですよね。
このたけのこくん、現場の建物の外まわりで使っていると、近所のご主人などから、なかなか便利そうなはしごだねと、よく声をかけられます。最大4.5Mのたけのこくんでしたら、外からだと2階の窓枠の下ぐらいまでなら、手が届きますよと言っています。コンパクトで運びやすいとは言え、14.9㎏はズッシリくる重さ。最大3.9Mのたけのこくんは、外からだと1階と2階の間の少し上ぐらいまでなら届きます。でも約3㎏軽いだけで、持ち運びがずいぶん楽になりますので、4.9Mの高さが無駄にぜいたくであるならば、約3㎏の軽量化は十分なメリットになると思います。
はしごはかなり専門性の高い道具です。一生、登ることのない方もいらっしゃるぐらいでしょう。ですが、僕のようにほぼ毎日使うようなヘビーユーザーであるならば、もう1本持っていたとしても、決して無駄にはならないと思います。いい道具はいい職人と同じぐらい、現場で活躍してくれますからね。ではでは
アルインコの端部のゴムは荒っぽく使っていると、はがれてしまいます。ペーパーを当てたりして強力そうな接着剤を使っても、程なくしてはがれてしまい、だめでした。そこで、もったいなかったのですが「すべらんぞう」という簡易アイゼンのようなもののピンを抜いて、電線でくくりつけたらうまくいきました。
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